走れるか!?雪の林道
2019/04/13 群馬県多野郡神流町・林道二子山線
 
 先週は鎌北湖に桜を見に行ってきたわけだが、この時期には桜の他にもうひとつ狙っていることがあった。春の降雪だ。一昨年、昨年と2年続けて春の雪道を走ることが出来たので、今年もそのチャンスを待っていたところ、案の定寒の戻りが来た4月の10日には降雪があり、奥秩父の路面カメラには真っ白な国道140号の姿が映し出されていた(写真は秩父地域路面カメラのサイトより転載)。
 その日からはもう雪の林道のことしか考えられなかったが(笑)、生憎降雪の翌日からは一気に気温が上昇し、積もった雪が週末まで融けずに持ってくれるかはかなり不安だった。それでも、年に一度あるかないかの春の雪道を求めて、待ちに待った週末、林道へと向かうことにした。
 
 国道299号をひたすら走り続けてやって来たのは、3年連続となる林道二子山線だ。ここは峠に近いため標高も高く、林道の勾配もほぼフラットに延びているため、ガッツリ積雪していたとしても比較的安心して走ることが出来るため、この時期に雪が降ったときは最早お決まりの林道だ。
 ただ、やはり昨日までの2日間の気温上昇のためか、入り口付近にはこれっぽっちの雪も残ってはいなかった。まさかこの辺りは降らなかったのか?なんて考えも過ぎったが・・・。
 
 (ちなみに、一昨年、昨年のレポはこちら。)
 2017/04/02
 2018/03/23
 
 入り口から少し進んでも、路面はおろか斜面にも雪は見られない。むう、確かにあのライブカメラで見た場所とはかなり離れてはいるが、奥秩父であれだけ降ったのならこの辺りでも雪があってもおかしくないと思ったんだけどなあ。
 
 そのもう少し先で日陰に入ると、ようやく路肩に僅かな雪が残っていた。やっぱり降るには降ったんだな。あとはこの先でどれだけ残っているかだが・・・。
 
 道が未舗装に切り替わっても、路面は清々しいまでのドライコンディション。まあ、林道を走れるだけでいいっちゃあいいんだけどさ(笑)。
 
 背後に聳える山々にはまだ薄っすらとした雪化粧が残ってはいるのだが。この辺りは日当たりが良すぎるのかな。
 
 それでも先へ進んでいくと、少しずつ路肩に残る雪が増えてきた。
 
 日陰に入ると、ようやく路上にも雪の残る区間が。よし、いいぞ、このまま残っていてくれ!
 
 しかし、日向に出ればすぐさまこの様なドライな路面へと変貌を遂げるのであった(笑)。
 
 まあ、雪は無いとしても、ここから見える遠くまで山々の連なるこの景色は爽快感抜群だ。
 
 それに、その山々を越えてどこまでも送電線が続いていくこの景色がすごく好きなんだよね。
 
 そんな感じでのんびり進んでいると、ようやく路面を覆い尽くす程度の雪が残っている場所に出た。ただ、ここは日陰になっている時間帯が長いせいだのだろう、カーブを抜けたその先ですぐに雪は途絶えてしまった。
 
 その先でも雪の残る区間はあったが、やはり薄っすらとした雪が僅かな区間に残るだけだった。
 
 向かう正面の斜面には一面雪が残っているところもあったりするんだけどね。もともとこの辺りの降雪が少なかったのか、やはり昨日までの気温で融けてしまったのか・・・。
 
 その先にも路上に雪が残る場所はあったが、この日は一番雪の残っている場所でもこの程度だった。とりあえず一番深そうな場所を選んで通る(笑)。
 
 この二子山線は、雪は無くとも普通の林道としてじゅうぶんに気色も良いし楽しいんだけどね。ただ、雪を目当てにやって来ただけにどうしても気持ちの上での物足りなさは残る(笑)。
 
 まあ、こんな気色を前にして文句垂れるなってハナシですけどね。
 
 途中、1箇所だけだが斜面から土砂が崩れて路面を覆っている場所があった。これが雪で隠れてたらちょっと危なかったかもな。
 
 それにしても、今日は雲ひとつ無い爽快な青空だ。
 
 あ、桜が咲いてる。この林道らしい切通しの向こうに桜の見えている景色に、なんだかちょっと嬉しくなった。
 
 その後も、路肩に僅かに残る雪を横目に先を進んでいく。
 
 うーん、今日はもうこれ以上の雪は期待できないかな?
 
 きっとこの先に進んでも、もうガッツリと路上を覆う雪を見ることは無いだろうと思い、適当なところで引き返すことにした。
 
 それじゃあそろそろ腹も減ってきたし、どこか適当なところで飯にしよう。この二子山線は、こんな感じで開けた路肩が幾つかあるので飯の場所には困らないんだよね。
 
 さっき見た桜を今度は逆方向から。満開の桜並木っていうのも綺麗だけど、山の中に咲くこういうささやかな桜もすごく好きなんだよね。
 
 雪が降ったとはいえ、さすがに4月も中旬となると、空の色も冬のそれとは違う、春の柔らかな空気感を纏ったものへと変わってきている。
 
 おっし!今日はここで飯にすっか!
 
 この遠くまで連なる山を見ながら、お湯が沸くのをのんびりと待っているのがいいんだよね。
 
 背後の斜面には一面に雪が残ってはいるが、これももう今日明日には無くなってしまうだろうな。
 
 っと?こんなところに梯子が。これは上ってみないといけませんねえ(笑)。
 
 (↑クリックすると別ウインドウで拡大します。)
 おおお!これはすごい!あの広場から見た景色も良かったが、そこを回り込むように延びる林道も含めて丸ごと見られるここからの景色!これは林道おたくにとっては堪らない!いやあ、梯子最高(笑)。
 
さて、それじゃそろそろ引き返すとしようか。
 
 とりあえず意地でも雪を踏んでいくスタイル(笑)。
 履き替えたばかりのアナキーワイルドで、もっとブリブリを雪を掻き分けて走ってみたかったんだけど、まあ少しでも雪を踏めただけでも良かったかな。
 
 そういえばこの二子山線。ここ3年は雪道を走るためにこの時期にしか来てないんだよな。そもそも新緑の時期には来たことが無かったし、今年は周囲の木々がまた芽吹く頃にでも来てみようかな。
 
 雪は無くとも空は綺麗だ。
 
 意地でも雪を(略
 
 二子山線を引き返して埼玉に戻り、せっかくここまで来たのならと林道八日見線にも立ち寄ってみよう。八日見線は、2月に県道279号線から分岐する終点側区間を走っているが、そちら側はしばらく開削が進んでいない様子だったので、こちらからの開削は進んでいるのかどうかを見に行ってみよう。
 この起点の脇には、狼信仰でお馴染みの龍頭(りょうかみ)神社 があるが、とりあえず林道を走った後に寄って行くことにしよう。
 
 起点からすぐの地点にあった桜はちょうど満開で、道を覆うように咲き誇っていた。自宅周辺の桜はもうほぼ終わりかけになってしまったが、この周辺の道沿いの桜は、どれも満開ですごく綺麗だった。
 
 舗装区間も以前から変わらず、起点から約1.3km地点で未舗装に変わった。
 
 木々はまだ芽吹いてはいないが、あとほんの少しで春の装いに変わっていくのだろう。
 
 なんて思いながら走っていると・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   ・・・何か起きた??
 
 突然足元をとられ、気づいたら路面が近づいてきてBAJAから体が放り出されて1回転していた。とっさに立ち上がり、とりあえずBAJAのエンジンを切って写真を撮っていたが・・・。
 
 タイヤがとられたと思われる場所を見ると、路面の溝に大量の落ち葉が詰まっている。はじめ、この溝に引っ掛かったのかと思ったが、タイヤの痕があるところに苔が厚く生えているように見えるので、もしかしたらこれで滑ったのかも?まあ、結局原因はよく分かっていないが・・・。
 
 BAJAから放り出されるほど派手にこけたのは初めてだったが、とりあえず身体にも怪我とかは無さそうだし、早くBAJAを引き起こさないと。
 
 ・・・あ、あああああああああああーーーーーーーーーっ!!
 BAJAのライトが横向いちゃってる!ごめんよBAJA君!!
 ここまで曲がるとライトガードがハンドルに干渉して曲がれなくなってしまう!これでは自走出来ないじゃないか!
 
 というわけでなんとか力任せに無理矢理直したが、途中でポッキリ行かないかめっちゃ怖かった・・・。
 で、こんなことがあったのでもうこれ以上先に進む気も起きなくて、今日はここで引き返すことにした。
 
 はあ、やっぱり先にお参りしていけば良かったかな。お犬さま、今日はもう帰ります・・・。
 
 で、結局この時は大した怪我は無かったと思っていたんだけど、どうも肋骨にヒビでも入っていたみたいで、これを書いてる今も、だいぶ和らいだが痛みが残っている(笑)。とはいえ、その程度で済んだのはたまたま運が良かったってことだろう。うーん、ちょっと気が緩んでいたのかもしれないな。みんなも林道を走るときは気を付けろよ!風呂入れよ!頭洗えよ!宿題やれよ!また次回!