行くぞ!川上牧丘林道!
2019/06/16-A 長野県川上村・川上牧丘林道〜埼玉県秩父市・中津川林道
 
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 三国峠を下り、川上牧丘林道(川上村営林道村道川上牧丘線)の入り口にやって来た。去年は牧丘側からここまで来て往復したっけなあ。
 
 その入り口と、道を挟んだ向側にはこのような檻が置かれている。これはスーパーモンスターウルフのハウスだ。去年はこの中に格納されていたが、今日はどこかの畑でバリバリ働いていることだろう。
 
 それではさっそく進んで行こう。川上牧丘林道のエントランスとなる、この序盤の舗装区間。カラマツの森の中に鮮やかなツツジの咲き誇るこの景色はやはり何度見ても良い。去年も、この景色が見たくてここまで下って来たんだよなあ。
 そういえば、ここのツツジは最初ヤマツツジかと思ってたけど、すぐ近くにレンゲツツジの群生地があるらしく、もしかしたらここのツツジもレンゲツツジなのかも知れない。多分俺が花だけ見ても見分けは付かないと思うけど(笑)。
 
 ちなみに、調べるとレンゲツツジは有毒植物だそうで、花の蜜には致死性の毒があるらしいので、間違っても花の蜜をチュウチュウしたりしないように!!
 
 そんな区間を一気に走りぬけ、金峰山川を跨ぐ橋を渡り、いよいよダートに突入だ!
 
 生憎陽射しは陰ってきたが、そんなことをものともしないほどこの林道の景色は美しい。
 
 川上牧丘に来たら必ず立ち寄るポイントで、みやさんのBAJAと並べて記念撮影。
 
 黄葉のカラマツも綺麗だけど、新緑のカラマツも負けず劣らず綺麗だよなあ。
 
 そんな景色の中を走っているところをみやさんに撮ってもらったぞ!
 
 この辺りはまだ若い木が多いのか、空間に隙間を多く感じて開けた印象がある。
 
 と、今度はこっちがみやさんを撮影じゃあ!
 
 ここも川上牧丘の中で特に好きな、湿地に囲まれた区間。何年か前に間伐がされてだいぶ開けた印象になったけど、ここも日差しがあるともっと綺麗なんだよなあ。
 
 その場所を上からも眺めていく。
 
 ここも来るたびに撮影する地点。なんてことのない景色だけど、この周辺に特有のサラサラの砂のような地質が印象的。こんなところに道を通すのは結構大変だったんじゃないかな。
 
 その砂地の区間を過ぎると、路上には次第にごろごろとした石くれが目立つようになって来た。
 
 来たぞ、このガレた区間に入ると、峠が近づいてきたことを強く実感する。いつもは写真にとっても実際の荒れ具合をなかなか写せないんだけど、今日はそこそこ分かりやすくない?まあ、本当に荒れている地点では、わざわざ停まって写真を撮ろうって気にもならないんだけど・・・。
 それにしても、まだ冬季閉鎖が開けて間もないということもあるのか、今日はいつも以上に荒れているように感じるのは気のせいか。やたらキツいんですけど・・・。
 
 路面が荒れていることに加え、気温もだんだん下がってきて、かなりしんどくなって来たので、路肩の広くなっている場所でみやさん共々一旦休憩。ここまでくれば峠はもうあと少しなんだけど。
 
 斜面からの落石によって、フェンスが破壊された地点を遠巻きに見ていると・・・。
 
 みやさんがやって来て、ちょうどその地点の真下に停まったので思わず撮影。傍から見てると、斜面の岩が今にも転げ落ちてきそうでめっちゃ怖いな(笑)。
 
 峠のすぐ手前まで上がってくると、大弛峠からの登山者たちの車が、長野側のダート区間にまで長蛇の駐車列を成していた。相変わらず混んでんなーここは。
 
 そんなわけで、ようやく大弛峠に到着。ってか、峠の予想最高気温が10度と言われていただけあってさすがに寒い・・・。今日はここから登山をするか、もう一本他の林道に行くか予定の候補があったんだけど、とりあえず夢の庭園までは登ってみようということになった。
 
 大弛小屋の脇の登山道を登って行く。序盤は丸太の階段が設置されているが、段が組まれた足元の土が流出してしまっていて、歩けるのはほぼ丸太の上のみになってしまっているのでなかなか歩き辛い・・・。
 
 それに、まだ歩き始めて僅かだというのに早くも粋が上りはじめて来ている。なんで今日はこんなにシンドいんだ、と思ったけど理由は分かっている。きっとこの寒さのせいだ。今日は時間的に余裕があれば、夢の庭園を越えて国師ヶ岳まで行ってみようか、なんて話もしていたんだけど、そもそも体力的に余裕がないかもしんない(笑)。
 
 というわけで、ここまで途中の写真を撮ることも無く、夢の庭園に到着。峠からここまで、僅か10分足らずの時間しか経っていないはずなんだけど、いやあ、疲れた(笑)。
 そして、みやさんがカメラを向けている山梨側の景色がどうなっているかというと・・・。
 
 うおお、こ、これは・・・。
 
 重苦しい雲が周囲にすっぽりを蓋をするように頭上すれすれまで低く垂れ込めているが、その僅かな隙間を縫って甲府方面の市街地が辛うじて見えている。
 
 遥か遠くまで見渡すことは出来ないが、これはこれで面白いような、そうでもないような・・・(笑)。まあ、こんな眺めも山の景色の一期一会ってことで。
 
 とりあえず腹も減ったし、さっそく飯の支度をしよう。上の写真で、ベンチの上の雨粒の痕がわかるだろうか。こんな天気に加え、さっきからぽつりぽつりと雨もパラついてきているので、結構寒いんだよね。暖かい飯の用意をしてきてホント良かった・・・。
 
 なんて思っていたら、あっという間に何も見えなくなってしまった!雲の流れが速いので、こんな感じで景色が見えたり隠れたりを頻繁に繰り返し、雨も強くなってきて、ジャケットのフードを被ったまま黙々とラーメンをすする2人・・・(笑)。
 
 そんなわけで、国師ヶ岳は早々に諦めて下っていくのであった(笑)。
 
 この後どうするかはおいおい考えるとして、とりあえず長野側へ下って行こう。遠くに見えるあの晴れ間を目指すのだ!あそこまで行けばきっと暖かいぞ(笑)!
 
 ここまで下ってくると、路面もすっかり走りやすくなっている。
 
 上りのときもこの辺りで撮ったような気がするけど(笑)、好きな場所では何度だって撮っちゃうよね。
 
 川上牧丘林道を下り、そのまま一気に三国峠まで戻って来た。本当は、他にもう1本の林道の様子を見に行こうともみやさんと話してたんだけど、2人とも大弛峠の寒さですっかりその気を削がれてしまった(笑)。
 この時点で時刻は既に15時をまわっていたが、それでも峠にはまだまだたくさんのライダーが集っていた。
 
 峠から長野側を見ると、相変わらず空には重苦しい雲が立ち込めているが・・・。
 
 切通しを越えて埼玉側を見ればこんなに良い天気!よし、再び中津川林道の景色を堪能しながら下って行こう!
 
 下りながらふと気に入って撮った橋のある地点。景色が暗くなっているのは曇っているのではなくて、この時間だとすでに日陰になる場所が出始めているからだ。
 
 ここもよく写真を撮る地点。以前はもっと見晴らしが良かったはずだけど、久しぶりに来たら木々が大きく成長して視界を狭めていた。
 
 それでも、その先に見えるここからの景色の雄大さは何も変わることは無かった。
 
 この垂直に切り立った崖の地点も、日陰になるとその迫力を増すような気がする。
 
 ただ、言ってもまだ15時過ぎなので、場所によってはまだまだ明るい日差しに包まれた景色の中を走っていくことが出来る。矢継ぎ早に流れていく路上の木洩れ日の中を走るだけで、何とも植えない高揚感を感じる。
 
 往きにも撮ったこの堀割りも、午後の日差しに照らされるとまた違った印象になって、ついつい写真を撮ってしまう。
 
 BAJAを停めたまま少し周囲を見回す。眩しい緑を纏った中津川林道のなんと美しいことか・・・。
 
 こうして再びこの景色の中を走れるようになったことに無上の喜びを禁じ得ない。やっぱり最高だ中津川林道!
 
 川沿いの区間まで戻ってくると、みやさんが堰の上にBAJAを停めて写真を撮っていたぞ!うはは、すげえ!よくあんなとこに停めたな(笑)。どんな写真に仕上がったのかは、「XRで行こう」をチェックだ!
 
 あとはもう戻るだけなのに、中津川を走れることが嬉しすぎて、こんな何でもない場所でもついつい停まってシャッターを切ってしまう(笑)。まあ、何でもないとは言っても、緑はとても綺麗でしょ?
 
 信濃沢橋まで戻ってきたときに、端の袂に柵が作られているのに気づいた。
 
 ここはかつての武州中津川森林鉄道の信濃沢支線跡なんだけど、柵に付けられた張り紙を見ると、どうやらここから先は立入禁止となってしまっているようだ。
 
 どうやら法面崩落がその理由らしいが、「当面の間は」ってことは、いずれ復旧させるつもりでもあるのかな?
 ・・・ってか、ちょっと待って?「これより先の市道は」って、えええ!?ここって現役の市道だったの!?それがまず驚きだわ・・・!
 
  こんな道(と言ったらアレだけど)、てっきり廃道だとばかり思っていたんだけど、ちゃんと秩父市に管理されてる道だったんだな。以前辿っていったときは特別何かの用途に使われている様子も無かったけど、やはり現役の市道であるこの大滝幹線17号線から、直接分岐する道としてのかたちを残している以上、最低限の管理は必要ということなのかも。
 (ちなみに、ここが立入禁止になる前にこの先に進んで行ったときの日記はこちらからどうぞ。)
 
 そうこうしてるうちに、あっという間にキャンプ場先のゲート地点まで戻ってきてしまった。それにしても、閉鎖解除まで長かったような短かったような、なんとも不思議な感じがするが、ともかくこうしてまた中津川林道を往復出来るようになったことが何よりも嬉しい!復旧に尽力してくれた各方面には感謝しかないなー。本当にありがとうございました。
 
 森林科学館の前まで戻って来た。結局今日は、この後もどこにも寄ることなく帰路に着いたのだが、みやさんとのツーリングにしては珍しく明るいうちに帰宅したという驚きの事実(笑)。まあそれはともかく、みやさん、今日もありがとう!また時間が出来そうなときはいつでも連絡してください(笑)。
 
 今日は中津川林道においては梅雨時とは思えないほどの好天に恵まれ、川上牧丘林道を含めても、雨に降られることもなく爽快に走ることが出来た。ただ、近年は梅雨といえどもゲリラ豪雨のような雨に見舞われることも多く、雨が降るたびに、いつまた中津川が崩れるんじゃないかと、関東近郊のオフロードライダーたちは戦々恐々としている(笑)。それに、夏本番のゲリラ豪雨はもとより、秋の台風シーズンと、まだまだ不安要素は尽きないが、ようやく再開通した中津川林道を、走ることが出来るうちに今年は目いっぱい楽しんでおこう!これからもよろしくな、中津川林道!