「日本林道一筆書き」プロジェクト・埼玉編
2020/08/02 埼玉県秩父市・林道粟野山線〜林道石神沢線・他
 
 いやぁー、今年の梅雨はホント長かったですねえ!もう今年はこのまま梅雨が明けずに終わるんじゃないかなんて思いながら、結局7月は一度も林道へ行かずに終わってしまったが、7月の終わりと共にようやく待ちに待ってた夏が来た!
 そんな梅雨明けを待っていた7月中旬、林道ライダーにはお馴染みの松下時子さんから、埼玉林道ツーリングのお誘いが舞い込んできた。時子さんが現在進めている、「日本林道一筆書き」プロジェクトの埼玉編だ。
 当初予定をしていた日程が雨天により延期となったため、梅雨も明けた1週間後の今日、決行と相成った。俺にとっては約2ヶ月ぶりの林道だ!楽しみだぜえ!
  当日は道の駅龍勢会館にて待ち合わせ。時子さんにお会いするのは、2014年の埼玉SAKURA林道ツーリング以来、実に6年振りだ。
 
 さて、林道へ向かう前に、まずはどこかこの辺で見所のような場所に行ってみようということになり、それならと、道の駅から程近い吉田の椋神社にやってきた。
 
 場所はここ。
 
 ここは以前も一度訪れているが、秩父地域に多くある狼信仰神社のひとつだ。そんな話をしながら鳥居の前まで来てみると、鳥居に大きな茅の輪が設置されていた。通常、神社で茅の輪くぐりが行われるのは主に6月らしく、その後7月にかけて設置されていることが多いそうだが、8月に入ったこのタイミングで見ることが出来たのはラッキーだったのかも。
 
 お犬さまもお久しぶりです。体温を感じそうなほど生命感溢れる造形が相変わらず素敵です。
 
 さらに、ここからすぐ近くにあるらしい子ノ神の滝にも行ってみようということに。
 
 場所はここ。
 
 ナビに案内され、ほんの2〜3分バイクを走らせると、入り口っぽい板敷きの歩道があるけど・・・え、ここ??結構な放置臭が漂っているけど・・・。
 
 そんな歩道を進んでいると、え、行き止まり!?
 と思ったものの、あのバリケードの先にはベンチとテーブルが置かれているのだが、その下で崩落があったらしく現在使用禁止になっているようだった。進路は右手に折れ、ここから川まで(結構滑りやすい)階段を下って行く。
 すると・・・。
 
 おおっ!
 
 これが子ノ神の滝か!入り口の怪しさ(失礼!)からは想像も出来ないほどの立派な滝じゃないか!こんなところにこんな名所があるなんて全く知らなかったよ。
 
 こちらは下流方向を見た景色。ひっそりとした雰囲気で夏場でも涼しそうだし、ツーリングの途中でここでお昼にするなんてのもいいかもしれない。いやあ、いい場所を教えてもらった。
 
 さあ、いよいよ林道へ向かうぞ!まずやってきたのは、本日メインの目的地へと向かう途中にある林道粟野山線。「日本林道一筆書き」とは、通り抜けが出来る林道を走り継いで行く企画だが、周辺の林道も紹介する趣旨なので、せっかくだから立ち寄ることにした。
 
 場所はここ。
 
 起点から2kmほどの地点にある展望スポットで。うーん、せっかく梅雨が明けたっていうのに空が霞んでしまっているのが勿体無い!
 
 その先で、路肩が崩れている地点があった。
 
 ガードレールの支柱が」むき出しになり垂れ下がってしまっている。これも去年の台風19号による被害なのだろうか。
 
 走行中の時子さんを激写!
 
 そんな道を終点まで走りきり、バイクを停めて写真を撮ったりしていると、後からソロのライダーがやってきた。バイクにはSR200Xと書かれていたが、だいぶ精悍なイメージにカスタムされている。
 ここで3人でしばらく談笑。SR200XのYさんから、ときがわ方面の林道の話などを聞き、自分もしばらくそちら方面には訪れていなかったが、現状の厳しさに少なからずショックを受けた(笑)。
 
 ここで、せっかくなので3人で記念撮影をしようと言うことで、「日本林道一筆書き」の旗を持って、はいチーズ!
 一応、Yさんにはモザイクかけておきました。問題なければ連絡いただければ外します(笑)。
 
 戻りがてら、展望スポットのすぐ奥にある切通しで撮影。そういえば俺、ここのことはあまり気に留めてなかったけど、改めて見るとなかなか見事だな。
 
 続いてやって来たのは本日メインの目的地!林道石神沢線だ!
 場所はここ。
 この石神沢線は、6月に完抜を確認しに走りに来ているが、その後改めて調べてみると、埼玉県内で規制が無く通り抜けが出来る未舗装の林道は、今現在なんとこの石神沢線ただ1路線ということが判明した。ほんの数年前まで、県内でもたくさんの林道が通り抜け出来た記憶があったが、相次ぐ自然災害や通行規制などで、いつのまにかこんな寂しい現状になってしまっていた。
 まあ、とにかく通り抜け出来る林道がひとつでもあって良かった!さっそく行ってみよう!
 
 ・・・というわけで、道中は一切写真を撮ることもなく一気に走り抜けてしまった。
 時子さんも、以前まだ九州に住まわれている頃に、いちどこの石神沢線に来たことがあったらしいのだが、その頃は当然行き止まりの林道で、その林道の完成を確認できたことをいたく感激されていた。
 路面情況などについては、前回来たときと大きく変わっているところはほぼないので、林道の状態が気になる人は前回のレポを見てくれ(笑)。
 
 
 石神沢線から、接続する林道上武秩父線を走り、県道71号線に出た。ここで時子さんが林道のメモを整理しているあいだ、周囲をちょいちょい見て回っていたのだが・・・。
 
 出た!まといリス発見!
 ただ、この大判の注意文付きのタイプは県内でもそこそこ見かけるし、このリス君も見たことあるような気がしたが、一応写真に収めて帰宅後に調べると、未見のリス君であることが判明した。
 
 いやあ、念の為撮っておいて良かった!えらいぞ俺(笑)!
 このリス君についての詳細は別ページにまとめたので気になる人は見てください(笑)。
 
 その後、出発地点の道の駅まで戻り、ここでお昼にした。時子さんから、先日御荷鉾スーパー林道へ走りに行った際、土砂崩れと倒木が連続していて、ソロでの通り抜けは困難、という話を聞き、かなり気落ちしてしまった。実は、その話がなければこの後で御荷鉾mに行こうとしてたんだよ(笑)。
 まあ、残念ではあるけれど、事前に情報を聞くことが出来て良かった。ホント、今年はいつになったら御荷鉾にいけるんでしょうねえボクは・・・。
 最後に記念撮影をして、時子さんとはここでお別れ。現在通り抜けが出来る埼玉唯一の林道をご一緒できて楽しかったです!また走りに行きましょう!
 
 道の駅を後にして、帰りがてらちょこっとソロ活動へ。往きに、長瀞の林道本山根線の起点標識がいつのまにか設置されていることに気づいたので、標識の確認がてら久しぶりに走ってみよう。
 
 場所はここ。
 
 こちらがその起点標識。最近よく見るリフレクタータイプですね。このタイプは耐久性も良さそうに見えるし、新規で設置するのはもう全部このタイプでいいんじゃないかな。たまには変り種も欲しいところではあるけれど(笑)。
 
 起点からしばらくは舗装路を進んで行く。なんてことない景色だけど、緑に覆われているというだけでなんだか嬉しくなるよ。
 
 以前と変わらず、起点から約2、6km地点で未舗装の路面へと切り替わる。
 
 ちなみにこの地点からは、あと600mほどで宝登山の山頂にいけるらしい。ちょっと行ってみたい気もしたが、今日はオフロードブーツだし、何の準備もしてないし、何より暑い!なので、今日は諦めることにした。どのみち宝登山神社はお犬さまに会いに行かなきゃ行けないし、日を改めてやってこよう。
 
 未舗装区間に入ると、緑に包まれている感じがより一層強まるが、ここへ来てかなり木漏れ日も眩しくなって来た。この陽射し、さっきの粟野山線や石神沢線でも欲しかったぞ・・・!
 
 その先では、こんな感じで路肩に水の流れた痕が抉れて閉まっているところもあった。うわ、これ路盤持っていかれなくて良かったね・・・。
 
 その先で、道は一旦開けた場所に出る。そうそう、ここは印象的だったから良く憶えてるぞ。そう思いながら進む先を見ると・・・。
 
 ・・・田んぼかな?と思うくらい、路面の轍に沿って水が溜まっていた。ここ、前からこんなんだったかなあ??
 
 しかも、その水溜りの中には大量のオタマジャクシが繁殖していた。つまり、もう長いことこの状態が続いているってことか?
 
 お、俺にゃあここは行けねえよぉ・・・!
 というわけで、ここで引き返して本日のツーリングは終了!8月になってようやく梅雨も明けたけど、今年の夏は短いぞー。その僅かな間にどれだけの林道に行けるかな?