小川町〜東秩父村・林道勝呂入山線開削工事進捗確認
2011/11/23-A 埼玉県小川町〜東秩父村 林道勝呂入山線・他
 
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 県30〜R254と走り継いで、続いてやって来たのは小川町の林道勝呂入山線。この林道、かつての勝呂線であるこちらの起点側と、東秩父村にある、かつての入山線である終点側から開削工事を進めていて、計画によれば全線開通が平成23年度、つまり今年度中の予定となっている。そうは言っても、年度末ギリギリまで掛かることは無いだろうと思い、そろそろ開通していてもいい頃じゃないかな〜、なんて淡い期待を持って、その進捗を確認しに来てみた。
 
 
 起点から300m程の舗装路を経て、路面は未舗装に変わる。
 
 
 周囲の山はほんのりと秋色に染まり、路面は落ち葉で覆われている。
 
 
 里山の秋を味わいながら、のんびりと進んでいく。こういう景色を見て落ち着く自分を、やっぱり日本人だなぁ、と思う(笑)。
 
 
 やがて周囲はいかにもと言った林道の景色になり、道も斜度を上げていく。
 
 
 徐々に高度を上げる道を走りながら、この先でいったいどれだけ工事が進んでいるだろう、とワクワクしながら進んでいく。
 
 
 やがて見覚えのあるカーブに差し掛かった。そうだ、以前来た時この地点で開削工事の真っ最中だったはずだ。ということは、この先はナノレカワにとって未踏の区間となる。
 
 
 カーブを越えて現れたのは、綺麗に均された路面、荒々しい削り跡が剥き出しの岩肌、真新しいガードレールに法面のコンクリートブロック。どれもがまだ出来たばかりの道だということを物語っている。
 
 
 更に進むと切り通しを越える地点があるが、その先にもまだまだ道は続いている。おお、結構延びてるじゃないか!しかも、あの先に見えている区間、こちらからもこんなに良く見えるってことは、もしかして谷側には結構な見晴しが期待出来るんじゃないのか・・・?
 
 
 そう思う逸る気持ちを抑えきれずに、急ぎ足でさっき見えていた場所までやって来た。そして左側に開ける景色を見ると・・・。
 
 
 おおお!これは素晴らしい!特に期待はしていなかったのだが、まさかこの林道にこんなに展望のいい区間があるとは!
 
 
 あの方角は、小川町の市街地になるのだろうか。左側には、先ほどこちらを見ていた場所も見えている。いやー、凄い楽しくなってきたぞ!
 
 
 その見晴しのいい区間を過ぎて更に進むと、やがてこの道のピークと思われる地点に到達。
 
 
 その地点を越えると、道はひたすら下りとなっている。こ、これはもしかして・・・!
 
 
 前回来た時は、終点から入る旧入山線区間は閉鎖されていて、こちら側がどの程度開削が進んでいたのかは分からないのだが、元々単独の林道として存在していたとすれば、それなりの距離を稼いでいてもおかしくは無いはず。うう〜、ちょっとドキドキしてきたぞ・・・。
 
 
 ずっと下りとなる道を進んでくると、木々が伐採され広々とした区間をぐるっと折り返していく地点に出た。
 
 
 ここでは、本線とは別に作業道も造られているようだ。恐らくそんなに先までは続いてはいないと思うが。
 
 
 そして、その伐採区間を越えると、道はほぼ直線の線形となる。周囲の雰囲気も、明らかに最近開削されたものとは異なっていることが分かる。もしかしてこの辺りは既に旧入山線の区間に入っているのか・・・。
 
 
 いや、こちら側の区間は見たことがないんだから、早とちりは禁物だぞナノレカワ!と思いながらも、どう考えたってこれはもう・・・やっべ、すっげードキドキしてきた(笑)。
 
 
 そうして下ってくるとやがて、この道が工事中であることを伝える看板が置かれている地点に着いた。
 
 
 「
この先工事中につき通りぬけ出来ません」って言ったって、どこも工事なんてしてなかったし、もう通りぬけて来ちゃったし(笑)。
 と言うより何より、実はこの地点は、前回終点側から来た時に閉鎖されていてこれ以上進めなかった場所なのだ。つまり、つまりだよ・・・。
 
 ここから終点標識のある地点までは残り約200m、それじゃ行ってみようか!
 
 
おっしゃあああ!
 
 
林道勝呂入山線、
全線開通を確認!

 
 
 うおおおおお!すげー嬉しい!超嬉しい!マジで嬉しい!総延長約4.3km、うち未舗装区間4.0kmと小振りな林道ではあるが、こうしてまた一つ埼玉に新たな完抜けダート林道が誕生したこと、そしてそれをこの目で確認できたことが本当に嬉しい!
 

(画像をクリックすると拡大します。)
 
 終点をそのまま下って行けば県11に至るのだが、ここはもう一度起点へ向けて辿って往復するしかあるまい!と、喜びに打震えながら再び勝呂入山線を上って行く。
 
 
 そろそろ腹も減って来たし、今日は開通記念にこの林道の中で飯にしよう!ということで、往きに見かけていた、残土を積んだ平場でランチタイムに。
 
 
 早速お湯を沸かして飯にするんだぜ!今日はリフィルのチキンラーメンだぜ!
 
 
 今日はタマゴだって入れちゃうんだぜ!トロットロに茹であがった半熟タマゴが超美味ぇぜ!何だかハイテンションだぜ(笑)!
 
 
 いやー、楽しいなぁ。未踏の林道も走れたし、ここの開通も確認できたし、今日は本当に楽しい。ここだって人によっては単なるダート林道に過ぎないだろうけど、俺、なんでこんなに喜んでるんだろ(笑)。
 
 そんな満たされた気分でラーメンを食べ、更にコンビニで買ってきたパンにかぶりついていると、峠のほうから1台のバイクが下って来た。ぺこりと会釈をすると、トリッカーに乗ったその方が路肩に停車したので、近付いて行ってみると、「抜けてますねー」と。こちらも終点側を指さし「抜けてますね」と返す。話を聞くと、その方はどうやら初めてここに来たようで、「この辺りに林道があるって聞いて来てみたんだけど、まさかこっちまで抜けてこられるとは思わなかった」とのことだった。おお、開通後に訪れたのはラッキーでしたね!
 
 
 昼飯を終えて再び起点へ向けて進んでいくが、戻りがてら再びあの眺めのいい場所で停車。さっきも写真を取ったのに、またシャッターを押しちゃった。だって嬉しいんだもん(笑)。
 
 それにしても、ここが完抜けしたとなると、起点側と終点側、それぞれの地区を行き来するには、それなりに便利な路線となるのかもしれない。もちろんそのために開通させたというのもあるのだろうが・・・。そうなると、考えたくはないが、いずれは利便性を高めるために舗装化、といったことにもならないとは言い切れない・・・かも。
 ここは家からもそんなに遠くもないし、これからお気に入りの林道として何度も訪れることになりそうだ。走れるうちにダートの勝呂入山線を満喫しておこう。

 
 
 さて、この後は戻りがてら幾つかの林道に立ち寄って帰るとしよう。
 
 
 まずやって来たのは官倉林道今年の1月に訪れたときに撮った開設記念碑の写真がピンボケだったので、それだけリベンジしに来た(笑)。
 
 
 起点から入ってすぐに、目的の記念碑が建っている。さあ、撮るぞー!
 
 
 オッケー!目的達成(笑)。
 
 
 ところ変わって、県30を南下して毛呂山町の鎌北湖までやって来た。久しぶりだなー鎌北湖。上の写真ではずいぶんと静けさに包まれているように見えるが、周囲はハイキングやドライブでやって来た観光客でごった返していた。
 
 
 おお、あのボート乗り場が営業してる!・・・期間限定で営業してるのか?
 
 
 そんな秋の鎌北湖を抜け、権現堂線の起点の前で右手に折れて次の林道へと向かう。
 
 
 やってきました、林道鎌北線です。ここを訪れるのも何年振りだろうと思って過去の日記を見返してみたら、もう6年ぶりになるんだなー。そんなもんで、途中の景色などほとんど忘れてしまっているので、久しぶりに走ってみるとしよう。
 
 
 起点から100m程の舗装路を越えると、路面は終点まで未舗装となる。ふと道の脇に看板が建っているのが目に付いて、何が書いてあるのかと停車して見てみると。
 
 
 ・・・北山国有林!?おお!何とこの辺りは国有林だったのか!それでもこの鎌北線が民有林林道なのは、終点にある簡易水道施設が関係しているのかな。
 
 
 道としてはそこらにあるマイナー林道と何ら変わらないんだけど、前方からの陽射しのせいでちょっといい雰囲気に見える(笑)。
 
 
 そして起点から約600mで簡易水道施設の建つ終点に到着。
 
 
 ・・・って、こんな行き止まり林道に人がいるよ!と思ったら、猟犬を連れたハンターの方たちでした。あー、びっくりした・・・。
 
 
 そんな鎌北線を引き返し、次の目的地に向かうために林道阿諏訪線を通過。
 
 
 ・・・何だ、あの中途半端な鉄塔は?と思って、去年来た時の写真を見たら、鉄塔の形が変わってる・・・あの手前の変な鉄塔は解体途中にも見えるし、その後ろには去年は無かった新しい鉄塔が建っている・・・後々あの後ろの新しい鉄塔に繋げるのかな?
 
 
 その阿諏訪線、去年走った時はだいぶ路面も締まって走りやすい路面だという印象だったが、久しぶりに来てみると、かなり深い流水痕がえぐれていた。こんなの去年あったかなあ?
 
 
 その阿諏訪線を走りきった地点で左手に分岐するのが、本日最期の目的地、この林道阿諏訪支線。ここも6年前に走って以来だが、去年再訪したときは起点からすぐの地点で倒木に遮られて進むことが出来なかった。今日はそのリベンジをしていこう。
 
 
 幸い倒木は撤去され、無事に先へと進むことが出来た。起点から200m程は舗装路が続くが、奥へ進むと路面には砂利が散乱し、荒れた印象を受ける。
 
 
 うお、こんな巨岩があったんだ!一度通った道でも、久しぶりに来ると新鮮だな(笑)。
 
 
 やがて起点から500m程進んだ地点で終点に到着。
 
 
 そういえば、以前はこの写真左の斜面のところに、何故か「林道阿諏訪線」の標識が後ろ向きに建っていたんだけど、久しぶりに来たら無くなっていた。そもそも阿諏訪支線に阿諏訪線の標識があったのも変なハナシだし、撤去されてしまったのかな。
 
 
 ともかく、久々の阿諏訪支線を走ることも出来たし、今日はこれで帰ることにしよう。そう思い、BAJAを旋回させるために終点のドン詰まりまで進み、ふと脇を見ると・・・。
 
 
 ・・・?
 
 
”!?”
 
 
あ、阿諏訪線の標識を発見!
 
 
 こ、これ、もともとこっち側の終点に建ってたやつだ!それが何で、あんな沢を渡った歩道の入口みたいなところに!いちおう近くまで寄って支柱に触れてみたが、案の定後ろの木に立て掛けてあるだけだった。一体誰が何の為にあんなところへ・・・全く意味がわからん(笑)。
 
 
 ま、最初は撤去されたと思った標識がまだあったことに気付けて良かった良かった(笑)。さーて、帰るか。
 
 それにしても今日は楽しかったなー。勝呂入山線の開通も確認できたし、未踏の林道や久々に再訪する林道もやっぱりいいもんだ。マイナー林道探索、なかなか楽しいモンですよ(笑)。